Skydio X10のサーマル設定の調整方法
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Skydio X10のサーマルカメラには、放射測定機能などの強力なツール一式が含まれており、さまざまな用途で役立ちます。
サーマルオプションへのアクセス
フライト画面の右側にあるクイックアクションボタンを使用して、サーマルツール 、設定、パラメーターにすばやくアクセスできます。
- スポット測定と関心領域を有効または無効にします
- サーマルパレットを切り替えます
- フラットフィールド補正(FFC)を手動で実行します
- すべての温度設定にアクセスします
フラットフィールド補正
フラットフィールド補正(FFC)は、サーマルカメラの動作中に時間の経過に伴って蓄積される誤差を軽減および補正します。ズームレベルが低い場合、FFCはバックグラウンドで自動的に実行されますが、サーマル設定を使用していつでも手動で実行できます。
発進前に、ドローンは自動FFCを完了します。そのため、完了時にセンサーパッケージから小さなカチッという音が聞こえることがあります。
[note] FFCを手動で実行した場合、ズームレベルが高いと、シャッターの動きが画像に写り込む場合があります。[/note]
全サーマルメニューを表示するには
ステップ1 - サーマル設定を選択する | |
ステップ2 - [その他] を選択する 上部のタブを使用して、ツールと設定をカスタマイズします。 |
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サーマルツール
等温線 |
検出する温度の範囲を設定できます。この設定を使用すると、指定された範囲外の不要なデータを省略できます。定義された範囲は現在選択されているパレットに従って表示されます。
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スポット測定 |
有効にすると、画面上でドラッグしたオブジェクトの具体的な温度値を表示できます。
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関心領域 |
有効にすると、枠線で囲まれた領域内の最低温度、最高温度、平均温度を検出するオンスクリーンボックスを表示できます。
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サーマル設定
カラーパレット |
サーマルカメラでキャプチャした温度差を視覚的に表現できます Ironbow -変化する温度を素早く特定し、熱異常を発見します。さまざまな温度レベルを示す青から赤までの特定の色の範囲を表示します。
レインボー - 虹の色を使用して、温度レベルの微妙な差異を区別します。
ホワイトホット - 多くの色を使用せずに温度変化を明確に視覚化します。
ブラックホット - ホワイトホットパレットの逆の色を表示します。
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サーマルモード |
カメラセンサーからの信号増幅を調整して、画像内の温度差を強調できます。
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温度範囲 |
Skydio X10が検出する温度の範囲を選択します。
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サーマルカメラ |
有効にすると、サーマル画像をJPGファイルとしてキャプチャできます。
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カスタムサーマルモード
サーマルモードのカスタムオプションを使用すると、以下のゲイン、ハイテール、ローテールの設定を微調整できます。
- ゲイン - 同様の温度領域のコントラストを人為的に強めます。
- ハイテール - シーン内のより高温なアイテムの彩度を調整します
- ローテール - シーン内のより低温なアイテムの彩度を調整します
ベースモードとして「検査」または「偵察」を選択し、そこからゲイン、ハイテール、ローテールの設定を調整します。これらの設定は各フライトを通して維持され、サーマルモードとしてカスタムを選択するたびに適用されます。
デフォルト設定
偵察 | 検査 | カスタム | |
ゲイン | 6000 | 5000 | ベースモードの値を継承し、そこから調整可能 |
ハイテール | 0.8 | 0.75 | ベースモードの値を継承し、そこから調整可能 |
ローテール | 0.05 | 0.1 | ベースモードの値を継承し、そこから調整可能 |
サーマルパラメータ
放射率 |
物体の熱放射の効率を表す尺度です。カメラの読み取り値がオブジェクトの実際の温度に合致するように調整します。
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湿度 |
飛行中の環境が正確に反映されるように湿度を設定します。これはセンサーとターゲットの間の湿度である必要があります。 サーマルセンサーでは測定値の精度に影響を与える湿度(や距離)などの大気条件を検出するため、湿度はきちんと設定すべき重要なパラメータです。 |
距離 |
サーマルセンサーからターゲットまでの距離が正確に反映されるように距離を設定します。 ターゲットから離れるほど、サーマルカメラからターゲットまでの途中でより多くの大気が読み取られるため、測定精度に影響を与える可能性があります。 |
放射率についての詳細
表面の熱放射が多い(放射率が高い)ほど、温度測定値の信頼性が高くなります。例えば、黒い電気テープ、錆びたり酸化したりした表面、水面、人間の皮膚などはすべてエネルギーを吸収および放射します。このような表面に対しては、放射率を高く設定してください。
反射面は放射体として適していない(放射率が低い)ため、測定の信頼性が低くなります。ステンレス鋼、光沢のある表面、または反射する窓ガラスは、放射率が低くなる傾向があります。これらのタイプの表面では放射率を低く設定してください。ただし、可能な限り、放射率の高い表面から測定値を収集することをお勧めします。
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Skydio X10で帰還動作と接続切断時の動作を設定する方法
Skydio, Inc.A0382
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